概念・原因および症状

手術部位や年齢など個体差はあるが、その痛みのピークは術後約8時間後のあると言われている。その痛みは時間経過ととともに徐々に減弱し、3~4日後には消失する。術後の痛みを軽減することは術後呼吸合併症の予防に重要である。鎮痛剤による術後疼痛の除去には、吐きけ、目眩、低血圧、かゆみなどの副作用が伴う為、麻酔の前処置および補助としてTENSを用いると有効である。

期待される効果

炎症と痛みの緩和、筋萎縮の予防

治療例・電極配置

電極配置部位は①切り口(横一多い・または縦一少ない)の両側側に各々1対の電極を配置する方法と②両側に1対(片方1個)の電極を配置する方法がある。実際、術後疼痛におけるTENS治療の電極配置の一例を図に示す。

刺激周波数・強度

2Hz(パルス幅0.2~0.6msec可変)4Hz(パルス幅0,17msec)80Hz、100Hz、あるいは2Hz/100Hz(間隔3秒)交換刺激、刺激強度は我慢できる範囲内で行う。刺激時間 2時間ごと30分間のTENS(患者の体質により加減する事)